2月16日:眠っている間に

メッセージ

『睡眠は現代の神経科学最大のブラックボックス』、とは神経科学・分子薬理学者の柳沢正史教授の言葉です。
氏は、人間が限界ある頭で考えた仮説よりも、神の創造のわざの方が大きいと話されています。科学の目的は、神のわざを読み解くことです、と。

脳は睡眠中も何か大切な作業をしているようです。
人や動物が眠る意味、眠りと進化、眠りと信頼、眠りの祝福など、考えてみたいと思います。

魚の群れ
イルカの群れ

そもそもなぜ眠るのに”意識を失う”、オフ・ラインになる必要があるのでしょうか?眠っている間、動物は捕食者などの様々なリスクに曝されます。眠らない方が安全な様な気がします。
イルカは泳ぎながら、または浮かびながら寝ると言われていますね。

オフ・ラインになるリスクを考えると、むしろ眠らないように進化する方が有利だと思いませんか?でも眠らない動物はいないのです。よって、眠りと進化は関係ないと言えます。

生物に、なぜ睡眠が必要か?!

疲れた脳が休むためでしょうか?いえ、それは違う事が分かっています。
人はレム睡眠(急速眼球運動)とノンレム睡眠を90~120分間隔で繰り返しますが、その間に脳の代謝率は変わらないそうです、つまり、脳は休んでいないのです。

眠っている間に、昼間起こった出来事の記憶の統合をし、脳がパンクしないように情報の取捨選択をしているという説もあります。
つまり、脳は電源が入ったまま外界から切り離されて、何か大切な作業をしているのです。

睡眠負債、Sleep debtの問題

睡眠負債は免疫システムに影響を及ぼします。
癌や生活習慣病、うつ病、アルツハイマー病、メタボリック症候群も、睡眠以外の条件が同じであれば睡眠が不足している人ほど悪くなる傾向にあるそうです。

睡眠の機能はまだ殆ど分かっていなですし、短い睡眠で生活しようとするのは危険。大体6~8時間は寝た方が良いのです。

眠りの祝福

眠るライオン

創世記2:21/神である主は、深い眠りを人に下された。それで、人は眠った。主は彼のあばら骨の一つを取り、そのところを肉でふさがれた。

使徒の働き12:6~7/ヘロデが彼を引き出そうとしていた日の前夜、ペテロは日本の鎖につながれて、二人の兵士の間で眠っていた。戸口では番兵たちが牢を監視していた。すると見よ。主の使いがそばに立ち、牢の中を光が照らした。御使いはペテロの脇腹を突いて彼を起こし、「急いで立ち上がりなさい」と言った。すると、鎖が彼の手から外れ落ちた。

詩篇121:3~4/主は あなたの足をよろけさせず あなたを守る方は まどろむこともない。見よ、イスラエルを守る方は まどろむこともなく 眠ることもない。

主を信頼する祝福が、眠りに関することだとも言えます。

眠りと信頼

嵐のボートの中で眠る主イエス

突然の嵐の中、弟子たちが慌てふためく中でイエスは舟の艫で眠っておられました。頑張らなくとも、限界を超える問題の中、信頼の主が問題の解決を与えて下さるのです。皆さん、主に信頼していきましょう!

詩篇121:1~2/私は山に向かって目を上げる。私の助けは どこからくるのか。私の助けは主からくる。天地を造られたお方から。

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