今日広く聞く『ニューエイジ』思想ですが、一体何がニューエイジなのか、何が怖くて何がダメなのか、分かりにくいと思います。
日本では“癒し”と絡めて、スピリチュアルと言う言葉も流行りました。
何が違うのか、聖書は何と言っているのかも含めて皆さんと考えたいと思います。
ニューエイジ運動とは
『自己意識運動が発端の、神になれる、という思想』。いわゆる「最古の嘘を信奉する」ということです。
サタンは、役に立つ情報や励ましを与えるかのように見せかけながら、興味を持った人の魂を虜にしていきます。
創世記3:5/ それを食べるそのとき、目が開かれて、あなたがたが神のようになって善悪を知る者となることを、神は知っているのです
サタニスト(サタン信奉者)はサタンのことを「知恵の神」と呼んだりしますが、これは自分を犠牲にして人間に知恵を与えたのだと信じているのです。
近代のニューエイジは1960~70年代のアメリカ発祥で、繋がるのは高次元・宇宙。常に自分よりも高いもの、高いものへと繋がろうとします。
占星学的に、イエスの到来から約2000年間は魚座(キリスト者のシンボルです)が支配しており、それ以降(1960年代以降)は水瓶座(アクエリアス)の支配による新たな時代(ニューエイジ)が開始されました。
そこで、イエス・キリストや教会はすでに終わった存在であると考えたのです。(アクエリアスの時代)
ここにあたって、人間の霊性が大きく飛躍すると期待しました。「意識進化」や「地球が新しい時代を迎える」として、常に自分よりも高次元のものと繋がる・・・としています。
現代社会に浸透する色々なニューエイジ
チャネリング/リーディング、レイキ、瞑想法、前世療法・催眠療法等の心理療法、予言、ヨーガや呼吸法・さまざまな整体術等の身体技法、ロハス、ホーリスティック医療、心霊治療、アロマテラピー、パワーストーン、輪廻転生信仰、さまざまな波動系グッズ、透視、占星術、タロットカード、オラクルカード、ルーン、催眠術、UFO、魔術、超古代文明、ヒーリング、手相、人相、家相、墓相、万象算命学、四柱推命、易占、九星気学、推命学、風水、数秘術、0学占い、六星占術、ダウジング、ジオマンシー、水晶占い、おみくじ、シュタイナー教育 等
(一部オカルト)
ニューエイジの根底にあるもの
ニューエイジの根底にあるものですが、ひとつはグノーシス主義です。
ギリシャ語の意味は「認識・知識」で、キリスト教初期の時代に生まれました。
物質と霊の二元論に特徴があって、徹底した霊肉二元論の立場を取っています。霊は純粋で神秘なもの、肉(物質)は罪悪性を持ち堕落したものであるとしています。聖書の創造論とは真っ向からぶつかります。
グノーシス主義はつねにキリスト教と一緒に生き続けていて、時には哲学として、キリスト教の本質と対立する形態をとりながら存在し続けています。
もう一つはホリズムといって全体主義、一元論ですが、ワンネスとも言われたりします。
スピリチュアリズムとは
日本でかつて大流行りしましたし、今も消えていません。
日本のスピリチュアリズムは霊視や霊感・先祖の霊という言葉が出てくるので古代アニミズム由来のように見えますが、現在の流行は先ほどのニューエイジ思想が輸入されたものです。江戸時代には守護霊も地縛霊も浮遊霊も記述にありません。アメリカで流行ったオカルティズムがイギリスへ渡り、それが日本へ来た時に作られた言葉です。
日本ではスピリチュアルとニューエイジは、ほぼ同じ意味で使われています。
チャネリング、これは霊媒です。催眠療法、パワーストーン、心霊療法、レイキ、ヨガ、代替医療各種、自己啓発など、心身の健康法からオカルトまで雑多なものが同居しています。
ニューエイジ、スピリチュアルの持つ思想 色々
⚫︎ワンネス思想 (全ては元々一つ/一元論的)
⚫︎男性性の時代から女性性の時代へ
⚫︎ジェンダーフリー
⚫︎地球意識(環境保護、エコロジー、ガイア思想)
⚫︎ハイヤーセルフとのつながり (高次の自己)
⚫︎宇宙とのつながり
⚫︎自己の内在神の思想、霊性探求
⚫︎汎神論(すべてが神)
⚫︎自己実現、自己啓発、 自分らしく生きる
⚫︎個であり全 (個性的で違いがありつつ、全体として調和している。)
⚫︎人生の自由主義 (好きな事で生きていく)
⚫︎トランスパーソナル心理学 (自己超越の領域を含めた心理学)
⚫︎ポジティブシンキング
⚫︎引き寄せ、シンクロニシティ
⚫︎気付きの重視
⚫︎瞑想、マインドフルネス
⚫︎平和主義的なグローバル化 (国境なき世界)
⚫︎博愛、平等、調和
⚫︎ホリスティック(全体抱合性)
⚫︎ニューサイエンス (ホリスティックな科学観)
進化論も関係しています
①新たな次元へ!
アセンション。常に、新たな次元へ上昇するという考えが浸透しています。
②宇宙と繋がる
『ザ・シークレット』『超次元の成功法則』等々の著書では、『宣誓し、宇宙に放てばそれがかなう!』と教えます。これは一見良い結果を生みだすように見えますが、結局は神の力の方が上なのです。
ザ・シークレットがやっていることは「望めば与えられる」という聖書の部分のパクリですが、その「神」を省き、「宇宙」に置き換えているだけです。
③ 自己啓発
人は自分の現実を創造することが出来る。 真なるものが自らの内にある、と教えます。
スピリチュアリティ(霊的生活)の違い
私たちクリスチャンも霊的な生活を送っていますが、ニューエイジの言うスピリチュアルな生活とは違います。
人間は生まれつき霊的な存在です。人間には霊があります。でも、それは霊である神さまと交わるためなのです。
●クリスチャン
「神との関係」
私たちが神に向かうためには「技術」を必要としない。神は我々の側に自ら降りてきて下さり、寄り添って下さる存在だから。
●ニューエイジ
「全体との調和と融合の感覚」
何か問題が発生した時は、「全体の中へ溶け込むこと」によって問題を解消しようとする。
ヨハネ4章24節
神は霊ですから、神を礼拝する者は、霊とまことによって礼拝しなければなりません。
ニューエイジが霊的なものへ「上昇」し、それと「融合」することに努めているとすれば、クリスチャンは、「降下」してくる神と「対話」することに努めているのです。言ってみれば一方通行の上向きの矢印か、上からと下からの矢印かということです。
イエスとスピリチュアリズム 共通点
- 両者とも、哲学ではなく、啓示宗教。
- 死後の世界の実在を教えている。
- 人を愛すことの大切さを教えている。
- イエスが偉大な人物であることを教えている。
哲学とは、人間の考えた教えであるのに対して、啓示とは人間を超越した霊的な存在からの教えを意味します。聖書の教えは唯一の神によって、ユダヤ人の預言者たちを通して与えられてきた、啓示の集合体です。一方スピリチュアリズムも、霊媒・霊能者を通して、死者の霊や天使など、何らかの霊によって与えられた啓示を指しています。
聖書の教えで最も重要なものは、神と隣人を愛することです。スピリチュアリズムでも、隣人愛の大切さがしっかりと教えられる傾向があります。
イエスとスピリチュアリズム 相違点
- イエス・キリストが神なのかどうか
- イエスの十字架の意味
- 聖書に誤りがあるかどうか
- 死後の世界の永遠性と輪廻転生
聖書がイエスを神として啓示しているのに対して、スピリチュアリズムでは、イエスは偉大な人物ではあったかもしれないが、神や神の子ではないとしています。
イエスが十字架を通して私たちの罪を購って下さったから、私たちは救いと永遠のいのちを受け取ります。救いはイエスの十字架を通して、これが聖書の教え。勿論聖書には一点一画の間違いもありません( 聖書の無謬性 )。
しかし スピリチュアリズムでは、人間の問題の原因は、それぞれの人間の行いとします。 また、 一貫して、聖書には誤りがあるとされます。 そして人間は輪廻転生によって、この世とあの世とを行き来する存在であると教えます。
聖書における占い
旧約聖書を見ると、ヘブライ人たちも占いの様な事はしています。しかし彼らは少なくとも、「神にお伺いを立てる」「主の御言葉を聞きたい」という一心でしていましたので、決して自己中心な占いではなかっただろうと思われます。
占いに関する聖書箇所は意外と多く、民数記23:23、申命記18:10~11、エレミヤ27:9、使徒16:16~18、エゼキエル13:6~7、民数記22章~24章、第一サムエル28章、使徒の働き19:17~19等などがあります。
エペソの人々は、イエスを信じた後は占いに頼らなくなりました。そして山ほど持っていた占い書、魔術書の類を全て焼き捨てました。 これらのエピソードで分かるのは、「聖書は占いについて否定的なニュアンスで語っている」ということです。 占いをする人たちの末路は良く書かれていません。
神ご自身が未来に何が起こるか決め、知らせ、方法もお決めになる存在なのです。私たちは神の主権を占いによって奪ってはいけないのです、それは越権行為です。
超自然的な存在?!
占いは、超自然的存在がいることを前提に行なわれるものです。
もちろん、相手を観察するだけで直感的に手に入る情報もあります。心理学ではコールドリーディングやホットリーディングと言われる手法がそれです。
でも、そういう方法では知り得ない情報を占い師が持っている場合は、その情報源が超自然的存在であることを否定できません。
ここで言う超自然的存在とは、悪魔や悪霊どものことです。
占いを行なう人は、悪魔と接触する可能性に門戸を開いています。これは非常に危険なことです。悪魔は「光の天使」を装いながら、私たちに近づいてくるからです。
また「占いは統計学なんだ」と言われる方がいますが、実はそれも根拠がありません。
占星術は古代においては天文学と関連したものでしたが、天文学が自然科学として発展したため現在では学問的な裏付けがありません。
実は、占いは統計学で出来ているものではないですし、統計学で占いができるという根拠もありません。それに近い様な感じもしますが、統計学であるという根拠はありません。
なぜかというと、占いのデータやプロセスを統計学の手法で扱うことは極めて難しく、またそういった研究も十分にはなされていないからなのです。
全き愛は恐れを締め出します
クリスチャンになったら、もう未来のことで不安になる必要はありません。イエスに信頼し、どんな事があっても神の愛から引き離されることはないと確信して、歩んで行けば良いのです。
Ⅰヨハネ1~3/愛する者たち。霊だからといって、みな信じてはいけません。それらの霊が神からのものかどうかを、ためしなさい。なぜなら、にせ預言者がたくさん世に出て来たからです。 人となって来たイエス・キリストを告白する霊はみな、神からのものです。それによって神からの霊を知りなさい。イエスを告白しない霊はどれ一つとして神から出たものではありません。それは反キリストの霊です。あなたがたはそれが来ることを聞いていたのですが、今それが世に来ているのです。
色々な霊がありますが、皆さんには再度この聖句をご紹介します。この聖句は、グノーシス主義を見分ける方法の1つとしてパウロが書いたものです。
しっかりと霊を見分けていくことが大切です。
上を見上げる存在
ギリシャ語で人間はアンソロポスと言いますが、「上を見上げる存在」という意味があります。
私たちは創造主なる神様と私たちの霊で交わるべきです。それには聖霊様が助けてくださいます。
私たちも霊ですから、本当の神様の霊でないものも感じる事があると思います。しかし私たちはまことの神だけを見上げ、手を伸ばし、神の差し出して下さる手をしっかり握り返す事が大事ではないでしょうか。
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